桜盆栽の育て方

ステイホームが増えて、おうち時間を楽しもうと「お部屋にお花を」と考えた人は多いのではないでしょうか?インスタグラムなどを見ていても、切り花をおしゃれな花器に飾って「花のある暮らし」を始めた方が多く見られます。

せっかくだから「もう少し時間かけて育てたい」、「長く楽しみたい」という方の間で人気が高まっているのが、桜盆栽。その中でも、旭山桜(あさひやまさくら)は初心者の方でも育てやすいと人気です。

今年の春は「旭山桜盆栽」で、おうちに小さな春を迎えませんか?

盆栽初心者さん、また、タイミングが大事な贈り物にも通販がおすすめです。

実店舗に出向いても、好みの旭山桜盆栽鉢植えを取り扱っていなかったり、在庫が切れていたりすることがあります。しかし通販なら、ご都合の良い時間なら夜中でも早朝でもご注文が可能です。お子さんからご両親への贈り物としても人気で、大きな鉢を置くスペースのない住宅でも、おうちの中で美しい桜の花を観賞できます。

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通販で購入した旭山桜盆栽鉢植えが届いたけど、「どこに置けばいいの?」「水やりや肥料は?留守の間は?」「旭山桜は増やせるの?」「花が終わったら?冬は越せるの?」などなど、疑問やお悩みのある方に、育て方・育成のポイントをご紹介します。

まずは、置く場所と水やりが大切です。留守の間は「腰水」という水やり方法で水不足を回復。花が咲き終えたら、翌年の開花のためにも、見た目の美しさを保つためにも、しおれてしまった「花がら」を摘みましょう。こまめな肥料や活性剤も大切です。特に、苔の張替え・病気・虫、葉が枯れる時や花が終わった時には肥料・活性剤を忘れずに。剪定時は注意事項に注意して行ってください。冬を越す時や植え替え時には、樹種に適した用土を配合します。旭山桜を手軽に増やすには挿し木がおすすめです。

それでは、具体的な育て方・育成のポイントを項目ごとにご紹介します。

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《 目次 》

いつものお世話

1.置く場所

2.水やり

家を空けるとき

3.腰水

4.留守の間

より元気な盆栽に

5.育成のポイント

6.桜を増やす方法・挿し木

7.花がら摘み(しおれた花を切る)

8.肥料・活性剤

9.剪定時注意事項

寒くなったら

10.冬を越す

11.落葉樹の特性

植え替え

12.植え替え

13.適した用土

14.苔の張替え

病気かなと感じたら

15.病気・虫

16.葉が枯れる

17.桜の特性

1.置く場所

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旭山桜は、別名「一才桜」とも呼ばれ、木が小さいうちから花を咲かせてくれるので人気があります。花が開いている期間も長いので、旭山桜盆栽鉢植えならばご自宅でゆっくりと桜を楽しむことができます。寒さにも強く初心者にも育てやすいですが、置く場所には注意が必要です。

<旭山桜はお日さまの光が大好き>

旭山桜は日当り良く、風通しの良い場所を好みます。

春から秋にかけては、戸外の日当たりや風通しが良好な場所に置くのが理想的な育て方です。しかし、夏は注意が必要です。真夏の直射日光は葉焼けを起こしますので、日差しの強い時間帯は、半日陰に移動させましょう。天候が荒れる場合は風雨をしのげる場所に移動させます。

寒さに強いので、戸外で冬越し可能ですが、霜や雪の影響を受けない軒下や縁側に置くのが良い育て方です。屋内で冬を越す場合も、外の風、冬の寒さをある程度感じさせてあげたほうが、葉が美しく元気になり、春に花を咲かせやすくなりますよ。

<屋内で育てる場合>

窓際など明るく日当たりの良い場所においてください。お部屋に入ってくる日の光だけだと、成長に必要な日光には足りないこともあります。週に2~3度は、ベランダなどに旭山桜を出して、日の光に当ててあげるようにしましょう。

エアコンの風に直接当たると乾燥しやすくなるので注意が必要です。

また、太陽の光だけではなく、外の風に当ててあげることも旭山桜を育てる中で、大切なポイントです。お天気がよい日は窓を開けて、風通しをよくしてあげましょう。その際も夏の直射日光には注意が必要です。葦簀(よしず)やカーテンなどの遮光設備で緩和しましょう。

<室内のインテリアにも>

基本的な育て方と置く場所を守れば、簡単に移動できる旭山桜盆栽鉢植えはインテリアとしても楽しむことができます。季節感を見失いがちな忙しい現代、部屋から見える屋外に飾ったり、ご家族の集まるリビングルームに時々移動して、旭山桜を観賞してみてはいかがでしょうか。季節の移ろいや春の到来を感じさせる素敵なインテリアアイテムになりますよ。

また、旭山桜は樹木が自然とよく似た形状に整えられていて生命をダイレクトに感じることができます。花が散ったあとも緑の葉に季節感を感じ、お部屋のグリーンアイテムとして、空間に癒しをもたらしてくれます。

旭山桜盆栽鉢植えは小ぶりで、簡単に場所を移動できるので、お花の時期など、季節や天候に合わせて移動してあげられるといいですね。

2.水やり

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 旭山桜盆栽鉢植えは小ぶりなので、土の量も多くはなく、その中で育成することになるため、水やりは不可欠となります。

 <水切れさせないことがポイント>

旭山桜盆栽鉢植えは乾燥を嫌うので、水切れさせないことがポイントとなります。小さな盆栽鉢は土の量が少ないため、風通しの良い場所では思ったより早く乾燥しがちです。基本的には、「土が乾いたら水をあげること」が重要ですが、その見極めや判断が難しいという初心者の方は、季節ごとの回数を目安にしてみてください。

〇春・夏→毎日、必要があれば朝夕2回(1日1~2回を目安)

〇秋→毎日、もしくは1日おき(1~2日に1回を目安)

〇冬→2~3日に1回を目安

水やりにベストな時間は朝です。朝に水やりしておくと、日中の間に土が乾燥しません。また冬は夕方にやると、凍結の心配があります。夏の間は、夕方にも様子を見て、必要ならば水やりをしましょう。

<夏の育て方・水やりのポイント>

夏場の水やりは、土の蒸れを防ぐためにも昼間は避け、朝のうちか夕方に水を与えましょう。特に暑い日は、葉の乾燥防止や害虫予防に効果的な「葉水」もおすすめです。「葉水」はスプレーや霧吹きなどで葉に水を優しく吹きかけるようにします。全体がまんべんなく湿る程度で十分です。「葉水」についても、夏場の直射日光のもとでは、蒸れの原因となり、逆に葉を傷めてしまうことがあるので涼しい時間帯に行ってください。

エアコンの風が直接当たる所、直射日光が当たる所、風が強く吹く所などは、水枯れの原因となりやすいため注意しましょう。

また、暑さ対策、乾燥対策として、鉢を水に沈める「腰水」も有効な方法です。「腰水」については、別項目で詳しく解説します。

水切れを心配しすぎるあまり、あげすぎるのもよくありません。土が湿っている間は、無理に水を与える必要はありませんが、土が乾いているようであれば、水を与えましょう。旭山桜盆栽鉢植えの苔の状態や土の状態を毎日よく観察し、その環境にあったベストな育て方・水やりのタイミングを見つけてあげてください。

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3.腰水

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旭山桜盆栽鉢植えを育てる上で最も大事な水やり。「腰水」とは、水やり方法の一つで、鉢ごと水に浸してしまう給水方法です。

旅行などで数日留守にする時や、夏場の温度管理が難しい時、季節によってどうしても乾いてしまうという時などにはたいへん有効な方法です。

ここでは「腰水」の方法や注意点について紹介していきます。

<「腰水」の方法と利点>

バケツやトレーなどの容器に水をはり、鉢が3分の1~半分くらい浸かるように旭山桜盆栽を浸します。水の中に浸して、しばらくすると鉢の底面から土が水を給水し、水分が全体にいきわたります。夏場は「腰水」によって鉢の温度が下がり水の温度も低くなるので、暑さで植物が傷むのを防ぐ効果もあります。

また、薄めて使うタイプの肥料の場合も「腰水」は有効です。肥料を薄めた水の中に入れ、鉢を5分ほど浸けると、上からの水やりよりも肥料の流出を防ぎ、まんべんなく栄養を届けることができますよ。

<「腰水」の注意点>

万能に見える「腰水」ですが、注意点もあります。

長期間の「腰水」は根腐れを起こします。常に水が土中に溢れているため、酸素の補給ができなくなるためです。旭山桜盆栽鉢植えの育て方の基本は、水切れ・乾燥をさせないことですが、常に水があると、土が腐敗したり土にカビが生えたりして、根が伸びなくなります。このような状態になった時はすぐに土を乾燥させてください。

特に、夏場は雑菌が繁殖しやすく注意が必要です。

また、冬場は乾燥対策に「腰水」を活用することがあるかもしれませんが、水が凍ってしまうと給水できないので、冬場は屋外での「腰水」を行わないようにしましょう。

<乾いたら水をたっぷりあげること>

一見、旭山桜盆栽鉢植えの育て方の基本「水切れさせない・乾燥させない」と矛盾しているようにも思えますが、ある程度土が乾燥することも植物にとっては必要なのです。「乾いたら水をあげる」これが水やりの基本であることを忘れず、夏場の暑い時期や、特に乾燥しやすい時、外出時にはぜひ活用したい方法です。注意点に気を付けて、水やりの方法をうまく使い分けましょう。

4.留守の間

旭山桜盆栽鉢植えは、比較的育て方が簡単と言われる桜盆栽ですが、乾燥を嫌うので、夏場などは1日に2回水やりが必要なこともあります。「2~3日外出することになったらどうすれば?」

この項目では、そのような不在時の対処法について紹介します。

<鉢をビニールで覆い乾燥を防ぐ方法>

まず、水をたっぷりあげてから、鉢全体をビニール袋などで包み、木の根元で結びます。春から秋は、屋外の風通しがよく、日陰になる場所に置いてください。この時、高温になる場所や西日など直射日光の当たる場所は避けます。蒸れてしまうと苔が黒くなったり、樹を痛めてしまう場合があるので、熱がこもらない日陰に置くことがポイントです。冬場は霜や雪の影響を受けない軒下や縁側に置いてあげましょう。この方法は2~3日位が限度です。帰って来たらたっぷり水を与えてあげてくださいね。

<「腰水」で水切れを防ぐ方法>

バケツやトレーなどの容器に水をはって、鉢が3分の1~半分くらい浸かるように盆栽を浸しておく方法もあります。この方法を「腰水」と言います。夏場など、お仕事で夕方の水やりが難しいという方や、季節によってどうしても乾いてしまうという方にも有効な方法です。しかし、あまり常用すると根腐れの原因になってしまうので注意が必要です。やはり、この方法でも季節によりますが2~3日位が限度です。冬場は、気温が下がりすぎて水が凍ってしまう可能性があるので、特に屋外での腰水は行わないでください。

このように、長期不在時は、とにかく乾燥させない状況をつくることでなんとかもたせるという方法しかありません。育て方は難しくないとはいえ、旭山桜盆栽鉢植えは、水やりなど手をかけてあげなければいけない分愛着もわきますね。

5.育成のポイント

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盆栽と聞くと、初めての方には難しく感じるかもしれませんが、日本は桜の栽培には適した環境です。そんな桜の中でも、サイズが小さく鉢植えで桜を楽しむ盆栽桜に向いた品種として「旭山桜」は有名です。旭山桜盆栽鉢植えの育成ポイントをおさえて、丁寧にお手入れすれば、きっと綺麗な花を咲かせてくれますよ。

それではいくつか育成のポイントを見ていきましょう。

<旭山桜は日光と水が大好き>

サクラは陽樹で日照を好むので、できるだけ日当たりの良い場所に置いてあげましょう。屋内で育てる場合も置き場所に工夫が必要です。水やりもとても重要で、水切れさせないことが大事なポイントです。

<土壌の乾燥や加湿に弱い>

旭山桜盆栽鉢植えは生育上、肥沃で適度に湿った水はけの良い土が向いています。乾燥にも加湿にも弱く、土壌状態に十分気を付ける必要があります。また、旭山桜は根を浅く張る浅根性なので、固く踏み固められたような土では呼吸作用が衰え、生育不良や根腐れの原因になります。肥料もよく好みます。肥料については育て方のポイントとして、覚えておくと良いでしょう。

<サクラは落葉樹>

旭山桜は落葉樹なので、寒さに強く越冬できる樹種です。なるべく自然に近い環境におき、冬も外気の寒さにあてて、落葉させましょう。四季を感じさせることで、旭山桜盆栽鉢植えの生活サイクルを整えてあげてくださいね。

<剪定を嫌います>

旭山桜盆栽鉢植えは剪定した部分からの萌芽力が弱いので、基本的には剪定を嫌います。生育上の問題がなければ剪定はせず、なるべく自然樹形をキープしますが、病害枝があったり、からみ枝など混みあって風通しが悪くなる場合は、不必要な枝を細枝のうちに早めに切り取る必要があります。タイミングは、翌年の芽がつく前の5月ごろが目安です。間違って花芽を落としてしまわないように気をつけてください。

以上がポイントとなりますが、詳しい育て方は、各項目ごとにチェックしてみてください。

6.桜を増やす方法・挿し木

旭山桜は挿し木で増やすことができます。育て方に慣れてきたら剪定で切り取った枝を活用して旭山桜盆栽を増やしてみませんか?

<旭山桜盆栽鉢植えの挿し木の時期と使用枝>

春(3月から4月)前年の枝

夏(6月から7月)元気な本年枝

このように、春は前年の枝、夏は本年の枝を選びます。

<挿し木の方法>

桜の枝の先から10~15cmほどのところをカットします。先端から2~3枚の葉を残し、下部の葉は取り除きます。

カットした挿し木を1時間以上清潔な水につけ、水揚げします。桜は発根しにくい品種が多いため、切り口に発根促進剤や植物成長調整剤などを使うことで、挿し木の活着が良くなります。

育苗ポットなどに水を十分に含ませた鹿沼土などを入れ、挿し木をさします。

水をたくさんやり、ビニール袋などで鉢ごと包んで乾燥しないようにし、日陰に置きます。風の強いところも避けましょう。

9月には発根するので、鉢上げします。

難しそうな挿し木ですが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

7.花がら摘み(しおれた花を切る)

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開花後にしおれた花を切ることを「花がら摘み」と言います。旭山桜盆栽鉢植えを長く美しく楽しむためには、この作業が欠かせません。「花がら摘み」を行うことで、翌年の花付きがよくなります。また、しおれた花がらを残したままにしておくと、花弁が散った後、実がなり、そちらにエネルギーを使うので、翌年に咲く花芽をつける力が弱くなってしまいます。また害虫もつきやすくなるので、開花後は、「花がら摘み」を忘れずに行ってくださいね。

<旭山桜盆栽鉢植えの「花がら摘み」の方法>

桜の花の柄(花を支える緑色の茎のようなところ)を半分から3分の1ぐらい残して、ハサミで切ります。花を摘んだあとは、肥料や活性剤を与えます。

作業はこれだけで完了ですが、見た目にも樹木にも良い効果があり、開花後に丁寧に花がらを摘むと翌年の開花もきれいになりますので、楽しみながら行ってみてください。

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8.肥料・活性剤

野菜や草花が生育するために不足する養分を人工的に補うものを「肥料」と呼んでいます。

植物は光合成を行い、水と二酸化炭素で炭水化物を作り出しますが、それ以外の栄養分は主に根から吸収します。自然界では、動物の排泄物や昆虫の死骸、落ち葉などが養分となりますが、鉢植えにはこのような養分がほとんどなく、また、小さい鉢の中で土の量も限られているので、植物が育つための栄養が不足します。さらに、花がより大きく、より美しくなるよう品種改良等もされているので、家庭栽培では、多くの養分が必要なのです。

<旭山桜盆栽鉢植えの肥料>

旭山桜も肥料が切れると生育が悪くなり、病害虫にもかかりやすくなります。肥料は基本的に「元肥+追肥」という組み合わせで考えます。

元肥は植物を植え付ける前に、事前に土壌に混ぜ込む肥料です。盆栽の植え付け時や植え替えのときに与えますが、植え替え、植え付け直後にあげてしまうと、根を傷める原因になるので、1ヵ月程度あけてからにしましょう。

元肥には、じっくり長く効果のある緩効性肥料が向いています。土壌改良効果という利点がある有機肥料もおすすめです。

追肥は植物を育てていくあいだに、不足しがちな養分を補う目的で与える肥料です。 即効性で早く効く液体肥料や化成肥料が向いています。

肥料の種類によっても違いますが、4月~6月と9・10月は週一回のペース、その他の月は月1~2回のペースであげられる液体の肥料がおすすめです。

肥料と活性剤(植物活力剤)の違いは、肥料が食事であれば、活性剤(植物活力剤)は、サプリや栄養ドリンクのようなものということになります。成長を促すのはあくまでも肥料であり、その手助けをしてくれるのが、活性剤(植物活力剤)です。元気がないときには活性剤も有効ですが、肥料は定期的にしっかり与えてあげましょう。

9.剪定時注意事項

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旭山桜盆栽鉢植えの樹形を観賞用にきれいに整えるためには整姿、剪定が必要です。ただし、桜は剪定した部分からの萌芽力が弱いので、基本的には剪定を嫌う木です。生育上の問題がなければ剪定はせず、なるべく自然樹形をキープするのが理想的ですが、病害枝があったり、からみ枝など混みあって風通しが悪くなる場合は、不必要な枝を細枝のうちに早めに切り取ることで桜への負担を軽減できます。

<剪定の基本・注意事項>

・桜の枝を切るときは消毒したハサミで。

・タイミングは新芽がつく前の5月ごろが目安。

・枯れた枝や不要な枝だけを切る(成長途中の場合は根元に近いものを残して剪定)。

・間違って花芽を落としてしまわないように注意しましょう。

・桜は切った部分から腐りやすいので、切り口は出来るだけ垂直にし切り口に水が溜まらないようにする。または、切り口に防腐剤や木工用ボンドを塗ってよく乾かす。

・花がら摘みも剪定の一つ。こちらは必要な剪定なので、積極的に行いましょう。

・生育上不要な剪定は行わない。

10.冬を越す

旭山桜は、別名「一才桜」とも呼ばれ、木が小さいうちから花を咲かせてくれるので人気があります。花が開いている期間も長いので、旭山桜盆栽鉢植えならばご自宅でゆっくりと桜を楽しむことができます。また、旭山桜は落葉樹なので、寒さにも強くうまく育てると、越冬して、翌年もきれいな花を楽しむことができます。

初めてでもきちんと育ち、来年も楽しめる。旭山桜盆栽という毎年の春の楽しみを増やしてみませんか?

<なるべく屋外で冬を越す>

なるべく自然に近い環境におき、四季を感じさせることで、旭山桜盆栽鉢植えの生活サイクルを整えることができます。

冬場は外気の冷え込みを体験させた方が、葉が美しくなります。

とは言え、せっかくのお花は目の届くところで観賞したいですよね。

一時的に屋内で鑑賞する場合も長期間暖かい場所には置かないようにします。屋内でも肌寒い場所で楽しむ方が、桜にとってもストレスが少なく、長く花を楽しむことができます。また、室内で鑑賞していた旭山桜盆栽鉢植えを急激に冷やすと気温差により傷んでしまいます(寒害)。日ごろから屋外に出す時間を設けて寒さに慣らしておく必要があります。

屋外で育成すると、3月末~4月にかけてゆっくり開花します。自然な環境でゆっくり咲いた花は濃いピンクになるのが特徴で、花期が少し長い傾向があります。

<屋内で越冬させる場合>

凍結等の心配があり、屋内に取り込んで越冬させる場合は、暖房の効いていない窓辺など肌寒い環境で育てて下さい。乾燥するので水やりも大切です。1月下旬~2月頃の早いうちから室内で育てると、約4週間ほどで開花します。このように開花促進して屋内で咲いた花は淡いピンク色の花になるのが特徴です。

11.落葉樹の特性

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落葉樹は、気温が低く、日照時間が短くなって秋が深まると全ての葉を落とし、休眠期に入る樹木のことをいい、ほとんどが広葉樹です。落葉し、冬が終わると新芽が芽吹き、春には満開の花を咲かせます。夏には新緑、秋には紅葉と、変化する樹木の表情から季節の移ろいを感じさせてくれるのが魅力です。

落葉樹は常緑樹よりも温度と降雨に敏感ですが、常緑樹とは対照的に、寒く乾燥した気象条件に耐えることができます。

盆栽は、鉢などで植物を育てながら、植物の本来の美しさを楽しむ日本の伝統的な芸術です。自然美と人工美を「BONSAI」として自然にある植物の姿を、鉢の中で表現しています。

 

12.植え替え

旭山桜盆栽鉢植えの購入後しばらくは植え替えの必要はないですが、2年~3年に1回、成長に合わせて植え替えを行いましょう。植え替えをせずにいると、根が詰まって根腐れを起こしたり、枯れたりします。

<植え替えの手順>

旭山桜盆栽鉢植えの植え替えには夏場と冬場を避けた、11月~3月の間の春の花後または秋が適しています。

新しい鉢を用意して底に鉢底石を入れ、園芸用培養土を少し入れます。

根を土ごと引き抜いて、固くなった古い土を半分くらいしっかり落とし、根の古くなっている先端部分をハサミで切ります。

鉢に苗木を立てて周りから新しい培養土を足していきます。隙間がなくなるようにしっかり土をいれてください。

仕上げに化粧土や苔を配置すると見栄えもよくなります。

最後にたっぷり水をあげてください。

肥料は植え替え、植え付け直後にあげてしまうと、根を傷める原因になるので、1ヵ月程度あけてからにしましょう。

旭山桜盆栽鉢植えの育て方に慣れて、2年~3年したら、ぜひ植え替えにもチャレンジしてみてください。

13.適した用土

<土の役割>

土には次のように様々な役割があります。

・植物は土の中に根を張ることで、倒れないように支えることができます。

・植物が生育し、新たな茎葉を作ったり花を咲かせたりするためにはチッ素・リン・カリウムなどの養分や水が必要です。土には養分や水を蓄える作用があり、植物はそこから必要な量を吸収しています。

・植物の根は繊細で、せっかく与えた肥料でも、濃度の濃い肥料が直接根に触れると、根が枯れたりします。土はこれらの物質を一時的に吸着し、根を守る働きもしています。

・根は温度にも敏感です。土の中であれば、外気のように温度が急激に変化することがなく、緩やかに変化するので、根への影響も少なくすみます。

このように、土は植物にとって欠かせないものなのです。

<旭山桜盆栽鉢植えに適した用土>

旭山桜盆栽鉢植えの用土としては、肥沃で水はけが良く、しかも保水性のあるものが向いています。一般的には、赤玉土と川砂や腐葉土をミックスした培養土を用いると良いでしょう。

根が生育するためには酸素が必要ですが、水やりした水は下へ移動し、移動した後に空気が入って根に供給します。そのためにも、水が溜まらずに抜ける通気性のよい土が必要なのです。水はけの悪い土は通気性が悪く、根の呼吸が阻害されるため、生育も悪くなります。

また、旭山桜盆栽鉢植えは土の乾燥を嫌うので、保水性も必要です。水はけがよいことと保水性があることは、矛盾しているようにも思えますが、必要な水は蓄え、余分な水は排出してくれる土が適した用土ということになります。

よい土は、丸く握ることができ、しかし、それを軽く突つくと崩壊するぐらいの土です。握れない土は砂性で保肥性・保水性などが悪く、突ついても崩れにくい土は粘土質で通気性や水はけなどが悪い土です。使用する土の目安にしてみてくださいね。

有機物に富んだ土にも利点が多くあります。腐葉土や堆肥などの有機物がたくさん含まれている土のことですが、有機物には養分や水分を蓄える、緩衝機能(外部からの環境の変化を一定に保ってくれる機能)を高める、微生物の活動を盛んにするなど、植物にとって様々な有益な作用があります。小さな鉢の限られた土の中で育てる旭山桜盆栽鉢植えにとっては、使用する用土はとても重要なのです。また、土壌環境をよくするためにも、肥料は有効に使い、旭山桜にとって快適な環境を作ってあげてくださいね。

14.苔の張替え

旭山桜盆栽鉢植えは苔も見どころの一つです。見栄えが悪くなってきたときには、張り替えてあげましょう。

<張替えの手順>

・新しい苔にたっぷり水を含ませ、鉢に合わせて切る。

・置きたい場所にきれいに配置する。

・苔と苔のあいだにすきまができないように張る。

・全体をなじませたら完成。

全面を苔にしても、苔と化粧土を置いても素敵な雰囲気になりますよ。

15.病気・虫

旭山桜盆栽鉢植えは、基本的に地植えの桜より虫はつきにくいですが、梅雨時などは注意が必要です。旭山桜は、毎日しっかり日光を当て、風通しが良いところに置けば、病害虫の予防に効果大です。花がら摘みや、痛んだ葉や枯れ枝を取り除くことによっても、病害虫の発生を防げます。害虫の予防をする場合は、5月~9月まで消毒を定期的に行うのもおすすめです。

<害虫>

桜によく見られる害虫は、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシです。

これらがついてしまった場合、それぞれの対処方法で取り除きましょう。発生してしまった害虫は、少ないうちは手で取り除くこともできますが、増えてしまった時は、お花屋さんやホームセンターなどで購入できる殺虫殺菌剤などの殺虫剤で除去しましょう。

<病気>

害虫を防ぐため必要な剪定もありますが、桜が病気にかかったり、弱ったりするのには、剪定が原因となることも多くあります。桜はほかの植物よりも剪定に弱く、切り口から菌が繁殖しやすいからです。病害枝は剪定の必要がありますが、切断面には、癒合剤を塗ると、傷の治りが早くなります。病気で枯れている場合も、癒合剤に含まれる殺菌剤で、病気が広がることを防止できます。

病害虫は早期発見が大事です。日光と風通しで予防しながら、毎日よく観察してあげてください。

16.葉が枯れる

旭山桜盆栽鉢植えは育てやすく、基本的な育て方を守っていれば、簡単に枯れることはないのですが、育て方を間違えると枯らしてしまうことも。

ここでは、初心者が盆栽を枯らしてしまう原因を見ていきましょう。

<間違った育て方>

・水のやりすぎ、またはやらなすぎ

・日の当たらない、または当たりすぎるところに置く

・肥料のやりすぎ、または間違った使用法

直射日光に当ててしまうと、葉は日焼けして枯れやすくなります。また、水やりをしすぎてしまうのも肥料のやりすぎも葉枯れの原因になりますので、注意しましょう。

<間違ったメンテナンス>

植え替え、施肥、消毒、剪定などのメンテナンスにも、正しいやり方があります。正しいやり方をしていても、時期が悪いと、かえって害になることも。それぞれの作業のやり方・適時をしっかり守ってお世話してあげましょう。

<発見と予防の遅れ>

旭山桜盆栽鉢植えが病気や虫の被害を受けていたり、誤った育て方で根腐れを起こしていたりしても、気づいてあげなければ症状はどんどん悪化します。

早期に発見できれば対処できることが多いので、日ごろからよく樹や土を観察し、気になることがあればすぐに対処しましょう。また、置き場所や水やりを工夫したり、薬などで事前に予防することも大切です。

17.桜の特性 

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桜はバラ科サクラ属の落葉広葉樹です。現在では主に北半球の温帯全体広く分布していますが、日本の花というイメージが強い方も多いのではないでしょうか?

日本人にとってなじみの深いお花は数あれど、「お花見=桜を見ること」です。それぐらい日本では古くから親しまれてきた花です。 多くが3〜5月に咲き、ピンク色に咲く花は毎年、春の訪れを知らせてくれます。桜の品種は、野生種や園芸用に改良された品種を合わせると日本だけでも約600品種が存在するといわれています。

品種にもよりますが、主な桜の特性としては、次のようなことが挙げられます。

・日照を好む

・土壌の乾燥にも加湿にも弱い

・季節の移ろいを感じる落葉樹

・浅根性

・剪定に弱い

・大気汚染や潮害に弱い品種が多い

・連作には向いていない

盆栽と聞くと難しいイメージを持つ人もいると思いますが、日本は桜の栽培には適した地です。盆栽鉢植えの桜は、初心者でも基本的な育て方を守れば、花だけでなく新緑など1年を通して楽しむことができ、ひと味違った魅力があります。海外からも注目されている日本の芸術です。江戸時代から続く日本人の楽しみ「お花見」を家庭でも楽しんでみませんか?

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