【現地地域レポート①】マレーシア・キャメロンハイランド

高原リゾートで生まれた新たなボランティアの動き

新聞、雑誌になどに度々取り上げられることで注目を浴び、ここ数年で日本からのロングステイヤーが増え続けているキャメロンハイランド。

滞在中の日本人がよく利用する州営ゴルフ場が「キャメロンハイランド・ゴルフクラブ」。ピーク時には80人近い日本人の団体がプレーする日もあるという。ここのゴルフショップで働いているロスタム・オディンさんも日本人スレイヤーとはすっかり顔なじみだ。

プレーを楽しんでいる数人の日本人とも気さくに声を掛け合い、こちらが訪れた時にも甘いミルクティーでももてなしてくれた。日本人スレイヤーと馴染み深い現地住民の一人である。

新たなロングステイヤ―

これまでのベテランスレイヤーに加え、キャメロンハイランドではここ1、2年でロングステイを始めた人も増えている。

2001年10月に初めてキャメロンハイランドを訪れた萩原宏芳さん(61歳)、ふささん(61歳)夫妻は今年2月上旬から3月下旬までに滞在した。2001年9月に定年退職した宏芳さんは、昨年の夏からキャメロンで本格的なロングステイを始めた。

現地でタナ・ラタやブリンチャンの町を案内してくれた宏芳さん。地元の人と最終笑顔で言葉を交わす姿は、今回が2度目の長期滞在とは思えない。そんな宏芳さんに、現地の生活で心がけていることを聞いてみた。

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「あくまでも、この場所に『住まわせてもらっている』という気持ちを忘れないことですね」

こちらをしっかりと見つめて、そう答えた宏芳さんの表情がとても印象的だった。現地にパソコンを持参していた宏芳さんは、夫婦で入会しているロングステイ同好会「キャメロン会」の仕事もこなした。

「最近はノートパソコンを持ってきてメールを楽しんでいる人も増えてるんですよ」

滞在先のヘリテージホテルでメールやインターネットを利用する時は、まず日本のプロバイダーと海外使用契約をすませ、部屋の備え付け電話機を一旦外し、そこにネット回線をつないで使用していたという。

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plantam yamada