ヘレンドは、1826年に、ハンガリーのヘレンド村で創業しました。そのころヘレンドの顧客はハンガリーの貴族たちでしたが、18世紀の陶磁器コレクションの補充をヘレンドに依頼しました。そのため磁器製品の高い技術や芸術性をヘレンドが獲得し、以後新作を発表してゆくことになりました。
1842年にはヘレンド磁器製造所として帝室・王室御用達と承認され、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の庇護を受けました。
世界初の1851年のイギリスロンドン万国博覧会では、ヴィクトリア女王がウィンザー城のためにディナーセットをヘレンドに注文しました。以後「クイーン・ヴィクトリア」シリーズと呼ばれ大変流行しました。また、1867年のパリ万国博覧会ではナポレオン3世の皇妃ウジェニーがインドの華のディナーセットを購入し、ヨーロッパ貴族の間でヘレンドの作品はブランドとして広まりました。
フィッシャーは1866年にはハンガリー窯業への貢献を認められ、貴族として称号を与えられました。また、1896年ハンガリーの建国1000年の祝賀の際に活躍貢献した孫のイェノー・ファルカシュハージー(Jen?)が経営を受け継ぎ、ヘレンドの名は世界的に広まり続けました。
ヘレンドは20世紀に入り工場の陶磁器生産施設等を新装、美術館の併設など発展を遂げますが創業以来の伝統を重んじ、芸術性の高い室内装飾、インテリア花瓶、プランター、手作り・手描きの磁器を現在も作り続けています。
代表絵柄:ヴィクトリアシリーズ:ウィーンの薔薇:アポニー・シリーズ
公式サイト
https://herend.com/